Narcissu読み終えたぞ


askで薦めてきたフォロワーだか通りすがりだか許さんからな
お陰で寝られんかったわ

未プレイヤーは1→2→1ってやれば良いと思うよ


どんな話?

終末期医療ですべてを諦めたはずの青年たちが死に場所を求めて旅する話
運命に抗って自分の選択を果たす話

何がエモい?

本編すべてを包み込む死の雰囲気

クリック一回ごとにゆっくりとただ確実に一歩ずつ死に近づくのが感じられる丁寧な描写
それはそれとして生に執着する以外の別の抗い方をするのがまた良い

鮮やかすぎる2

1の違和感を潰してピースが揃ってキレイにまとまるのはこれはもう名作というほかない

死への覚悟、抗い、去るものと残されるものの関係性

あそこまで死に抗おうとできるなんてちょっと精神が強すぎるんじゃないかとと思ったりもしたり
いざとなった自分だったら多分生に執着して泣き叫ぶことしかできないような気がします
案外闘病生活長かったりすると諦めもつくのかなぁ…

私は自分がこの世から退場することなんてどうでもいい、ただ残される辛さ、残す辛さというもののほうがもっと大切な部分だと考えているのでソレをとても丁寧に描いていたのは私にはどストライクですね

葬式なんて死んだほうからしたらどうだっていいじゃないですか
いやまあ死んだあとのことなんてわからないからもしかしたら葬式くらいは見せてくれたり来世に持ち越せたりするのかもしれないっすけどまあそれはともかくとして
自分が死んでもそんなことせずに庭に骨まくだけとかにしてほしいとか考えてるんですけどだからって他人に同じことはできないんですよ
自分が仮に家族に迷惑をかけまくってまで延命してたら申し訳無さですごく肩身が狭くなるってのは想像に難くない

だからといって大切な人がもう助からないと知っても絶対に諦めないでほしいって怒りだすのもまた事実なんですよ
自分の親しい人間がこの世から消えたらなんと言おうが供養して墓に入れてケジメをつけたい
絶対にそんなワガママを言う気がします

生きるモノ残されるモノのエゴってそういうものなんじゃないかなって
残す者と残される者は絶対にわかりあうことがない

それが余すことなく表現されてるのが素晴らしい

7Fのルール

4回目は無い
逃げるならB駅に行け
死にたいなら食うな


死に行く者たちの間だけで語り継がれるルールってめちゃくちゃ儚くて綺麗じゃん?もう好き

神なんていないと思いながら祈る人間の矛盾

結局人間最終的には超常的な何かに縋ってしまうんだと思います
自分もきっと死を目前にしたらそうする
どうせ気休めくらいにしかならない、それを理解した上でそれでも誰もが祈りを捧げてしまう
これらがしっかりと描写されてるのが現実味があってエモ

どんな人でも死と隣り合わせ

何でもなかったはずの昨日までと今日では何もかもが変わってしまうことだってある
自分の生きるってのは案外奇跡的なのかもと再確認させてくれる
こういうことがないと生きるということのありがたみをすぐに忘れちゃうんで

恋愛どころの話じゃない

愛だ恋だってそんな次元で話できるわけないんですよ
自分たちは生きるだけで精一杯
明日が本当にあるかなんてわからない
そんな手探りの状況で最善の選択を考えるしかない
そういう作品が好きなんですよ

ここが微妙い

1の主人公が犯罪とか躊躇しない

薬はまぁ仕方ないにしてもせめて5万はもう少し早く出してもよかったんじゃないですかね
多分最初作ってるときは病人が金持ってるのはおかしいけど…でもどうしても足りねえなぁという感じだったんだろうとは思うが
あとはもう死ぬんだしなにやったっていいかという表現なのかもしれない

メタい視点から見てると2で5万と地図手に入れてることがわかるんで後付かなと思ったんすけどそれだと1作ってる時点で日本全国の地図丸暗記の意味がわからなくなるので設定的には過去も組んであったんだろうしそこらへんもっと意識してほしかったかなという
犯罪に手を染めるというのは単純にあまり気持ちのいいものではない

7Fのルールの出番があまりない

1時点ではB駅と食べないに関してほとんど言及が無くちょっと拍子抜け
2になっても逃避行に駅使うでもないので実質死へのカウントダウンの4回退院くらいしか機能してない感
個人的にこういう設定めっちゃ好きなのでもっと本編に絡めてほしかった

姫子EPと0

微妙
姫子の方の職場まで突撃はやりすぎな気がする
zeroは最後の盛り上がりに必要とはいえ少し時間がかかりすぎな感
最後に陽子がたどり着いた、全てを拒絶するか、生きた証を残すかという選択は最終章にふさわしいと思います
絵はどちらもキレイで良かったです

まとめ

結局のところ自分が一番好きなのは死生観とコミュニケーションなんだなということを再認識した
ざまあみろって言いながら死ぬよりは生きて生き抜いてみせるべきだとは思うけど、同時にそれがどうしようもない避けられない運命だとしたらざまあみろって中指立てながら消えるのも美しいのかもしれない
結局人の生き方なんて当人しか決められないんだし周りから言えることは這いつくばってでもしがみつけでしかないと思う
答えなんてないけど納得できる結果を見つけられるまで探すのが生きる意味なのかもしれないなと寝ずに考えた結論です



感情だけに流されて書く支離滅裂な感想文は気持ちが良いね
コミュ障なのにコミュニケーションが好きなんだってよ

関係ないどうでもいい話なのですが
何故だかわからないがsteamのライブラリに10th Anniversaryパックが積まれておりこのときほど自分がわけのわからない積みゲーことSteamをしていて役に立ったと思ったことはない

コメント

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