ハロー、ハッピーワールド!のイロモノ感とその下に隠れたヒーロー像

 どうしてこんなもの書こうと思ったのか

私は暇な日があると、とにかく寝ることで体力の回復を図るのですが、たまに遊びたくなってしまうんですよね 。ソシャゲなんて毎日ログボで触ってるんで、あまり特別感無いから休みの日は据え置き触ろうとか思うんすけどなかなかうまく行かず寝っ転がってソシャゲ眺めてます。
そんなときにふと「バンドリの音ゲーでは遊んでいるがストーリーちゃんと読んだこと無いな」と気づきまして読み始めてしまったわけです。
前置き長いんで本題さらっと読みたきゃここ押して下さい


バンドリガールズバンドパーティとは

通称ガルパ。よくある音ゲー型のソシャゲです。開発はCraft Egg(今んとこガルパにつきっきりの様子)提供はスクフェスでお世話になった人も多いであろうブシモです。

このゲームのすごいところ

  •  ロードの少なさ
他社の音ゲアプリに比べてロードがすごく少ないんです。流石に音ゲーを始めるときと結果推移ぐらいはロードをはさみますが、その他は全く待ち時間を感じない作りになっており、全くストレスを感じません。あまり宣伝されない部分ではありますが周回を前提とするソシャゲでは重要なことです。
  • 豊富な楽曲
豊富と言ってもオリジナル曲多数収録といった方向とは違います。なんと版権楽曲が収録されているのです。これサラッと流されていますけどすごく重要なこと。流石にカバーはされていますが、それでも世に流れている曲で遊べるということはとてつもないアド。 あと単純にカバー自体も上手くバンドアレンジされていたりしていい感じ。担当するバンドもしっかり考えられており、正統派ロックならAfterglow、ゴシックな雰囲気が必要ならRoseliaといった具合。もちろんオリジナル曲もバンドの方向性に合わせたものが日々追加されています。
  • 絵が綺麗
最近のソシャゲどこも絵はきれいですけどね。それはそれコレはコレ。☆3からかなり本気だしたグラフィックしてます。☆4に至っては圧巻。しかも☆3ならイベント少し遊べば手に入ってしまいます。
  • イベントそんなに走らなくて良い
他のゲームはプレイ時間の拘束がやたら長かったりするんですが、このゲームそこそこ遊べば上位報酬の☆3カードを手に入れられてしまいます。キャラクターやタイプを上手く組合わせれば2.5倍速でポイントたまります。ランキング報酬もありますがそんなに必要なもんでもないのでどうしても称号が欲しければどうぞくらいの熱量。
  • シナリオ
等身大の彼女達の話が繰り広げられたり、あるいはドタバタギャグだったり。アニメだったころのアレとはちょっと違います。Live2Dでキャラが動きフルボイスです。ステキ。

いいところ列挙したんですがそら悪いところもあります。キャラクター育てるための素材を異常な数要求されたり、ステータスを底上げするマップアイテムに使う素材異常な量要求されたり、版権楽曲を解禁するためのアイテムが金を積んでも手に入らなかったり...

そんな感じのゲームなんで気になったら触ってみてね。以上ステマ終わり。
公式サイト


ハロー、ハッピーワールドとは何者か

世界を笑顔にする活動を行うガールズバンド。SEKAI NO OWARIみたいって呼ばれてたことも。まあ一見キワモノ枠ですよね。もちろん歌う曲も電波入ってんじゃないかと思ったり。バンドにきぐるみDJいる時点でいろいろ察してしまう人も多いかもしれません。ただ最初期の版権はシュガーソングとビターステップと少し硬派。もちろん電波に、いーあるふぁんくらぶも歌い上げる。

メンバーについて

Vo.弦巻こころ

言わずと知れたハロハピのやべーやつ。金持ちの家なので大抵なんでもできる。世界を笑顔にするという活動を行っているやべーやつ。1コマ漫画などで何にも臆しないのはいつも黒服に守られていたからという描写があったり。金持ち世間知らずキャラではあるが、自分から金持ちとして振る舞うことはない。言動から過去にやべえことでもあったんじゃねーのかとか言われているが、未だ詳しく言及されたことがないため不明。
やべーキャラではあるが他人の本質をよく見ており、たまに綺麗事を脈絡なく言い放つ。

Gt.瀬田薫

王子様。喋ると女性が倒れていく。宝塚の男役がそのまま現実でもその役で過ごしていたらみたいな感じ。この人もあまり本人自体の詳しい描写はされていない。当人はよくわからずにシナリオ担当にシェイクスピアの引用を言わされる。マジックも得意らしい。こころ曰く「本当は臆病だから他人の言葉を借りて話す」
ロミオとジュリエットを劇でやるというイベントでパスパレの金髪、千聖と幼馴染であり昔はもっと背が低く、臆病でいつも後ろに隠れてしまうということが明かされている。その中で瀬田薫を演じていると千聖に言われているのでやはり、ヤベーやつは本質をよく見抜いている。

Ba.北沢はぐみ

町内ソフトボールのキャプテン。ソフトボールをやっていながら他人と競争、闘いをするのは苦手と語っており、体育祭では自分が勝ってしまうことで相手が悲しい思いをするのは嫌だと語っている。笑顔にする活動を本当に望んでいるのはこの子なのかも。
バンドストーリー後半の重要なキャラ。こころ曰く「可愛いものが好きなのに自分に似合わないと遠ざけている」

ここまで3バカ


Dr.松原花音

常識人その1。ドラム捨てようとしたところを捕まってバンドに引きずり込まれる。引っ込み思案。方向音痴の末に新幹線に乗ろうとしたり、ペンギン素手で持ったり、クラゲに異常な愛情を注いでいたりするのでよく見たらこいつもやべーやつ。こころ曰く「いつもおどおどしているからこそ本番で物怖じしない」

DJ.ミッシェル

本名 奥沢美咲。常識人その2。まともの権化。きぐるみを着てバイトしていたらこころに見つかりそのまま黒服に買い取られてしまう。現実的で地に足の着いた考えをしており、なにかとまともで全員を止める役が多いが、その点でこころと対照的に描かれていることも。それなりの静かな生活がしたいと考えているらしい。ライブのセッティングや作曲など裏方業全部やれてしまうスーパーマン。そういう人に限って面倒事に巻き込まれるのはどこも一緒っすな。こころ曰く「心配性で好きなことも諦めてしまう」


ストーリーについて

長々と垂れ流してきたわけですがやっと肝心のストーリーの話に入れるわけです
  • 世界を笑顔にする活動
基本的にハローハッピーワールドの活動理念はコレということになっています。こころが前向きに行動し続ける一方で美咲が現実的に無理、ダメだと諦めを考えたりするのがいつもの流れ。 バンドストーリー冒頭10話ほどでバンドメンバーを揃え明確に活動方針が出来上がります。残りの10話ではバンドを組むにあたってはぐみが仄めかしていた伏線を回収しながら実際に笑顔にするとはどういうことかを考えていく。こっから先ネタバレしますんで続き読むかはここで判断して下さい

ストーリー

最初のうちはバンドメンバーを集めるためにこころが奔走する。一人目の花音はたまたま路上ライブ中にみつけ、薫は評判を聞いて他校に行きスカウト。(ここで薫は自分を受け入れてくれることを嬉しがっている描写があるため彼女もどこか遠ざけられているところがあるのかもしれない。 )最後にミッシェルをポスター配りの最中に見つけてスカウト。ついでに近くに居たはぐみも来ることとなる。
美咲は事あるごとに逃げ出そうとするが花音の手前、上手く逃げ出せず最初のライブのためにセッティングを行う。 ライブは成功し、続いてのライブを行うために路上パフォーマンスなどで知名度を上げていく。ここではぐみがなにかと仄めかしていたことが判明し、どうやらチームメイトが事故に遭って病院にいるということだった。彼女は怖い思いをしたことでリハビリもできず、全てに悲観しているという。彼女のために病院でパフォーマンスを行うも彼女は笑顔にならない。そこで彼女の好きなことをしなければ笑顔になれないのではないかと気づく。至極当たり前のことであるが実際にできるかというと簡単なことではなく、それでもうまくいかない。最後に彼女に魔法をかけるという方法を行う。魔法をかけると言っても本当に魔法をかけるのではなく、彼女にできるということを信じさせることだった。かくして彼女は自分を信じるということを思い出し、彼女もまた誰かのためになろうとするのだった。世界を笑顔にするよりもこんな身近な人間だけを相手にして良いのかという問いに、こころは自分の隣にいるのに笑顔じゃないなら助けなくては、笑顔にする人が笑顔でなくてはいけないと言う。自分たち全員が笑顔でなくなったとしても、そのときはきっと別の誰かが笑顔を取り戻してくれる。そう信じてハローハッピーワールドは活動を続けていくのだ
  • こころの考え
前述の通りこころは他人をよく見ている。そして純粋であるからこそ普段自分たちの見過ごしてしまう大切なことを突然発言したりする。花音がドラムを捨てようとするときには「上手いかどうかなんて自分一人では決められないのになぜ決めつけるの?」はぐみが練習に遅れたときに「大切なものの為に遅れたのになぜあなたが謝るの?」落ち込んでいた少女の為にできることを考えるときには「自分の喜ぶことではなく他人の喜ぶことを考えなければならない」これらの発言からも彼女の笑顔を、幸せを願う姿勢が根底に流れているのかもしれない。
  • 誰だってヒーロー
全ての人間を笑顔にするなんてことは不可能であるとは美咲談。確かにいくら金持ちだろうがなんだろうがそんなことは無理だって誰でもわかっている。こころの心情が明らかにされることがまず無いため実際のところはわからないが、それでも彼女は諦めない。自分が笑顔を忘れることがあっても他の誰かが笑顔を取り戻してくれるという、根拠のない自信を持つ。ヒーローは自分ではなく、一人ひとりである。そこにハローハッピーワールドの根底にあるヒーロー像があるのだろう。ヒーローは誰だってなれる。自分にも誰かを助けられるということだ。戦った先で救われた人間がまた新たなヒーローとなり、また別の人間を救っていく。その指標が笑顔であり、目標として建てられたものが世界を笑顔にする活動なのだろう。他人からしたら一見滑稽でアホらしい目標だが、その本質は至って泥臭く、理想的で、でも等身大なヒーロー像なのだ。世界を笑顔にする為に音楽を使うのにもその等身大の彼女たちらしさである。美咲曰く「自分たちで行わなければ意味が無い」。こころ自身の力を使えば他の方法を使うこともできるが、それでも彼女たち自身が自分の力で行える活動を追求する。そんな少し非力でありながらも心強いヒーローだからこそ応援したいと思えるのかもしれない

楽曲

ストーリーともリンクしており、一見電波のように見える楽曲の歌詞は…。

えがおのオーケストラ

代表曲。やばそうな雰囲気であるが歌詞の内容としては自分たちは同じなんだ、力を合わせればどんなことでも大丈夫、僕と君なら笑顔できっとなんとかなるみたいな感じ。


ハピネスっ!ハピィーマジカルっ

結構後で解禁されるので努力がいるかもしれません。ストーリーと完全にリンクして、一歩を踏み出すことができない少女のために、魔法の言葉を唱えればなんでもできると寄り添う、電波の皮を被った応援ソング。変われないなんて誰も決めていない。勇気を出して踏み出せばきっと叶う。変われたのなら次は自分が助ける番だ。ハピネスハピィーマジカルっ!

ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!

電波。フルで聞いたことないからもしかしたら深い意味があるのかも



せかいのっびのびトレジャー!

世界は広い。だから自分の価値観だけで全てを決めてしまうなんて勿体無い。変わることはとても大変だけど少し周りを見渡せば新しいものがたくさん見つかる。美咲がクラスメイトから受けた違和感と、自分が変わることの大変さを考えるストーリーと一緒に実装。ミッシェルがテーマということで、DJらしくスクラッチから始まるラップがかっこいい。ラップ自体は電波っぽい。ところであのクマ本当にスクラッチなんてできるほど器用なのか


YAPPY! SCHOOL CARNIVAL☆彡

人気投票一位になったので作ってもらった曲。プチャヘンザって言ったりうっちゃりって言ったり、なんだかよくわからないけど電波にハッチャケているのは伝わる。ストーリーは学園祭に呼ばれてライブするみたいなやつだったような。



わちゃ・もちゃ・ぺったん行進曲

水族館に行く途中でペンギンを見つけたので水族館に連れて行ってあげようという話と一緒に実装された曲。話自体は花音が勇気を出して…みたいな感じ。何度つまずいて転んで挫けそうになっても、勇気を出して君のために頑張ろうという前向きな応援ソング。如何せんこんなタイトルだからただの電波じゃねーかと思いがち。曲自体もとてもかっこいい。特にイントロ。


こんな感じで楽曲も電波の皮を被りながら、どことなく前向きで誰かを応援するような曲が多い。曲自体もイロモノのようでありながら歌詞はしっかりと練られており、DJなどの要素もしっかり取り入れた、完成度の高いものであるのでぜひ聞いてほしい。なおカバー楽曲も電波寄りではあるものの、電波らしさの少ないシルエットやひまわりの約束などもカバーしている。

終わり

自分の稚拙な文章と出来の悪い愛情では語り尽くせない魅力があるので、自分の語彙力が憎い限界です。本筋のストーリーだけでなくいろんなところに彼女たちが出てくるので、私の読みきれていないところを含め、私以上にストーリーを読み込んで熱意のある人が愛情たっぷりな文章を書いてくれたら嬉しいです。皆さんもハロハピに洗脳されてハッピー、ラッキー、スマイル、イエーイ‼︎

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